昨日は第35回市民総合スポーツ大会学童軟式野球秋季福岡市長杯の初戦でした。
初戦のお相手はFITジュニア(小学部)様でした。
試合前のアップも大学並みの本格的なもので、声も福岡チータの20倍出ていました。
試合前から福岡チータ小学部の選手たちはビビッていました。
そんな福岡チータの選手を試合前に集めて
「ええか!同じ小学生やぞ!」
まあ、他にもいろいろ言いましたがここではチーム内の秘密ということで!
福岡チータ小学部はこれまでいろいろ‘少年野球対策’をやってまいりました。
試合前に練習をした後、昼ご飯をちょうど4人の大砲が一緒に食べていましたので駆け寄りました。
「ええか!お前ら4人が今日はキーマンになる。お前らが打てば勝てる。この4人が長打を打たないと厳しい試合展開になる。ずっとこれまで打撃練習を見てるけどこの4人のところで長いの(長打)を打たんと負けるぞ」
という感じで詳細は忘れましたが、そのように声掛けをしました。
そんな話をしている時に相手チームFITの監督さんが通られましたので
「とりあえずコールドにならないようにFIT様に迷惑にならないようにまずは1点取ることが目標です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
と挨拶に伺いましたが非常ににこやかな良い監督さんでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
試合が始まってみるとやっぱり前評判どおりFITさんは強豪の少年野球チームでした。
守備は鉄壁!
投手も安定しておりました。
両チームエラーなしで0-0の好勝負になりました。
試合会場周辺を見ると福岡チータのHPを見たというお母様から試合前に声をかけていただきましたし、そのご友人や今から福岡チータに入部を検討されている親御様、そして全日本軟式野球連盟は社会人チームがお世話になっていることからその関係者様やお偉いさんなど、本当に多くのギャラリーが来ておりました。
福岡チータってできたばかりのチームだし、いろいろ発信しているので意外と注目度高いんですよね(笑)
相手チームの保護者様の応援部隊もたくさん来られていました。
‘勝手に’注目の1戦と子供たちの前で何度も試合前に連呼しておりました。
たくさんの観客の前で試合ができる子供たちは楽しかったのではないでしょうか!
試合も本当にその通りの白熱した好ゲームになりました。
その緊迫した雰囲気を打ち破ったのが試合前に名前をあげた4人のうちの3人(いずれもクリーンアップ)でした。
3番打者がスリーベースで出塁すると流れが一気に福岡チータへ!
4番、5番が続いて2点を先取することができました。
福岡チータの先発はH君。
70球という投球数の制限があるため5回途中で降板しました。
その後はS君~4年生のR君とつなぎました。
今日の福岡チータは練習してきたことが全て発揮できました。
センターゴロを1つさばき、セカンドけん制のタイミングも完璧でした。
またファーストからホームへ送球してダブルプレーも決めました。
内野手の連携が素晴らしかったです。
私の隣にいたコーチは「すげ~」と興奮していました。
監督の力って100のうちの1か2くらいなんですよね。
私はいつも偉そうに子供たちに指示するだけですから。
今日の子供たちは本当にカッコ良かったです。
キャッチャーゴロを素早くサードに投げて刺したり・・・
練習したことが全て良い方向で出たハイレベルな試合でした。
選手である子供たちを褒めてやってください!
子供たちの力って本当に凄いと思いました。
実は前日の土曜日の練習。
普通は打撃やノック中心に練習するのが普通の野球チームだと思います。
ただ、福岡チータは普通じゃない(笑)
福岡チータの子供たちは超〇〇級とか10年に1人とか・・・凄い選手は1人もいません。
そしてチームを移籍した子もいますし初めて野球をする子も多い。
変な指導を受け変なクセが直らない子も正直います。
打撃フォームでも同じで変な指導が入ったりするとそれを直すのは大変なんです。
投げ方や捕球方法、けん制、打撃・・・全てにおいて時間をかけて福岡チータの野球に‘矯正’していかないといけないわけです。
福岡チータ小学部は創部してまだ10ヶ月程度です。
それで創部〇〇年という強豪チームを倒していかないといけないわけです。
なのでただ打つ!守る!では勝てるわけがないのです。
これまで6試合しか試合をしてないですがその中で私は少年野球の傾向をつかむことができました。
ここでは書きませんが少年野球対策をかなり練習しました。
そして投手陣には試合前に指示を出しました。
前日ギリギリまでセカンドけん制の練習やセンターがカバーに入る練習、そして高いレベルでの投内連携。
内野ノックなど行いました。
練習を観ていた保護者様は「なんで試合前にこんな練習を」なんて思われた方も多かったかもわかりません。
ただ、これが私のやり方です。
今後もこれを崩すつもりもないし今いるメンバーで強豪チームに育て上げることをお約束しましょう。
ちょっと話は逸れてしまいましたが試合の話に戻りましょう。
その後2点を取られまして同点となりまして時間的に最終回、相手チームは裏の攻撃!
2番手投手の5年生S君は緊張してうまくコントロールができていませんでした。
そこで大賀監督の思い切った決断!
4年生のR君を急遽マウンドに送りました。
R君、正直、今日の試合でスタメンで使おうかどうしようか試合1時間前まですごく悩みました。
試合前スタメンで数名の選手同士で本当に迷いました。
この選手、打撃はまあまあだけど守備が。。。
この選手、守備が昨日から調子悪いんだよな。。。
とかいろいろ考えて、試合前にスタメンを決める時に4人の選手を私の元に呼び寄せて素振りを数回させました。
そこで最終決定しました。
そのくらい子供たちの力はほぼ同じということです。
何度も言いますが福岡チータにはすごい選手は1人もいません。
レギュラーは1人もいません。
R君は打撃も守備も調子を落としておりました。
ただ私は博打をしました。
いつも選手たちのキャッチボールの投げ方やボールの強さ、打撃では打球の行方ではなくフォームを中心に見るのが私です。
結果としてストライクになったとか、結果としてヒットになった選手よりは根拠があって成功した選手を使おうと思うからです。
そんな中で4年生ながらいつも球筋の綺麗なボールを投げていたのがR君。
サヨナラのランナーが1塁。
しかもノーアウトの場面で思い切ってマウンドに送りました。
結果は見事に0で抑えてくれました。
彼は綺麗な顔立ちをしているのですが緊張することなく何も考えずに投げるところが良いんでしょうね。
緊張感とは無縁の選手です。
同点でベンチに引き上げてきたR君を私は抱きしめました。
「よう投げたの~」
そして私は「ありがとう」という言葉をかけました。
R君が初めてこの試合で笑顔を見せました。
1打席~2打席と全く打てなくてベンチでは泣きそうなくらいの悲しい表情をしていました。
でも最後に大仕事をやってくれました。
ありがとう!
そして延長戦があるかな~と思いましたら小学生はないんですよね。
少年野球素人の私はノーアウト1・2塁とかで延長があるかと思っていました。
最終的に子供たちのくじ引きで福岡チータは負けてしまいました。
でも今日の試合、子供たちに90点はあげたいです。
あと10点はサインミスやサイン無視がありました。
またボール球を振る選手も続出でしたからね。
これはまた練習していきます。
試合終了後に親御様への挨拶をさせていただきました。
「子供たちを褒めてやってください」
私はこの一言しか言えなかったです。
そのくらい福岡チータ小学部は強くなりましたし考えて野球をすることができるようになりました。
きっと将来は高校野球や大学野球、そしてプロでも活躍してくれるのではないでしょうか。
今日はくじ引きで負けてはしまいましたが私はすごく手ごたえと自信をつかんだ試合になりました。
試合後ある親御様から
「いや~今日の試合は良かった なんか感動しましたし子供たちがカッコ良かったです」
本当にその通りです。
子供たちの力って本当に凄いですよね。
試合後に相手チームの保護者様が複数いらっしゃいましたので私は走っていき、頭を下げに行きました。
「今日はありがとうございました 大変勉強になりました また出直してきます」
この言葉が全てです。
そうは言っても福岡チータはまだまだです。
FITさんは素晴らしいチーム、親御様ばかりでした。
監督も素晴らしい。
監督を比べた場合もFITの監督様が100とすると私はまだ1~2くらいだな~なんて思いましたし、私自身がもっと成長しなくてはならないと思いました。
FIT様、本当にありがとうございました。
また是非、練習試合お願いいたします。
福岡チータの子供たちは本当に素晴らしいです。
感動をありがとう!
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