1試合目を勝利して2試合目は福岡レンジャーズ様との対戦となりました。
先発はここ最近調子の良い背番号1のR君!
試合前に少しアドバイスをしただけです。
彼はここ1ヶ月くらいで本当に成長してくれましたね。
以前は打たれたり四球を連発することもあり、守備ではミスをすることも多く、よく泣いていましたね。。。
でもそんな彼のおかげで今日、この試合を勝利することができました。
先述のブログでも書きましたが、この試合は10名ギリギリでした。
1名はギブスをはめた背番号6のS君!
この試合も終始、福岡チータのペースで進みました。
ただ、3塁までランナーを進めるも、あと1本がなかなか出ません。
エンドランや盗塁のミスも相次ぎました。
ベンチに帰って来る選手たちには
「ぼけ~としよったらやられるぞ!」
「最後、Sを試合に出してやりたいからSのためにも点を取れ!Sのことも考えてやれ!」
と選手である子供たちには激を飛ばしていました。
福岡チータが守備の時、ベンチには私とS君の2人です。
私はその時からS君に確認していました。
「走れる?大事なところで代走で出すかも・・・。左のグラブがないか・・・」
S君はベンチにいる時もファールボールを走って取りに行ったり、声をしっかり出して応援してくれていました。
サードコーチャーでも声をしっかり出してくれていました。
私はこういう一生懸命な子が大好きですし、応援してやりたいと思っています。
この日、5年生でただ1人、試合に帯同して出場していた選手はフライを打ってファーストまでゆっくり走っていました。
そしてベンチに居る選手は攻撃中に声を出さない。
6年生のある選手は打てないからか・・・少し涙を流しながら落ち込んで声も出していません。
選手全員が指示もしない。
アウトカウントの確認もしない。。。
最悪な状況でした。
福岡チータの選手たちのダレた態度・・・
ここで野球の神様が試練を与えてくれました。
4回裏に2ランホームランを浴びてしまいまして流れは一気にレンジャーズ様へ傾きました。
0-2でこのまま負けるくらい、流れが一気に傾いてしまいました。
ここが野球の恐いところなんですよね。
たまらず私は5回表の攻撃前に選手全員を集めて闘魂注入しました。
「1塁まで全力疾走しない奴は福岡チータから出て行け」
「声も出さんような横着な奴はすぐに辞めろ!」
「10割バッターなんかおらん!いちいち落ち込んでる暇があったらベンチの中でタイミング合わせるとか、やることがあるやろ!」
そしてこの回、ただ1人の4年生・T君が相手のミスを誘う好走塁を見せてくれて1-2になり、その後も1点を加えて2-2の同点とします。
そして続く5回の裏は3番からの好打順!
5回裏はなんかみんなの集中力が凄かったですね。
福岡チータの選手たちが持っている力というか・・・ベンチに居てもそれはすごく感じました。
最初から集中力を持ってやってくれたら良いんですけどね。
野球の神様がここで微笑んでくれます。
先頭の3番バッターがセンター前ヒットを打つと相手チームの外野手がもたつく間に一気に2塁に!
ベンチが盛り上がり一気に流れは福岡チータへ。
続く4番のキャプテンはショートへの凡打でした。
セカンドランナーはこれで飛び出してしまってサードでアウトに・・・。
でも、4番のキャプテンはその間に一気に2塁に好走塁!
みんながミスをカバーしながら野球をやってくれていて、私はベンチで言葉がありませんでした。
嬉しかったんですよ。
この子たち成長したな~ってなんか感じたんですよ。。。
そして福岡チータのグラシアルがバットの根っこで見事にレフト前にヒットを打ってくれて3-2と逆転しました。
力があるグラシアルは芯に当たらなくても飛ばす技術を持っています(笑)
決して良い打球ではなかったですが、グラシアルの気持ちで打ったヒットでしたね!
ここで名笑・大賀監督が動きます。
セカンドランナーのグラシアルに替えて、指を負傷している主戦・不動の背番号6・S君をセカンドランナーに送りました。
「ええか!滑るなよ!(スライディングしなくて良い)」
と指示を出して偉そうにベンチに帰る監督(笑)
そして続く打者にエンドランを出して一気に俊足のS君がホームへ還ってきました!
盛り上がるベンチ!
盛り上がる保護者席!
S君のご両親様に目を向けると少しS君のご両親様の目に光るものが見えました。
まさに全員野球で4-2となりました。
この試合中、選手である子供たちにはずっと言っておりました。
「Sを大事なところで代走起用するから・・・」
「選手が足りないから代走出したら守らないといけない!誰かSに左のグローブを・・・」
4年生のT君のお父様がたまたま左グローブを持って来ていて、いつもは右のグローブでショートを守っているS君を最終回となる6回表にライトで起用しました。
保護者席とベンチの一体感!
福岡チータの保護者様、最高です!
実はS君、最近の練習では左のグラブをはめさせてファーストとか練習させていたんですよね。
こういう時のために(笑)
最終回、S君にライトを守らせました。
相変わらず無茶苦茶なことをする監督です。
最終回、やはりレンジャーズ様は素晴らしいチームで最後まで攻め込まれてしまいました。
ただ、最後はエースのR君が2者連続三振で切ってくれて勝利することができました。
試合終了後は2試合を戦った選手10名は本当に疲れていました。
選手ギリギリでしたからね。
2試合で全てを出し切った感がありました。
この2試合で監督から怒られましたし褒められた選手もたくさんいました。
この2試合で一気に子供たちが成長したように思いました。
エラーをした選手もいましたし、打てなかった選手もいました。
でも、そんなことは正直どうでも良い。
そんなことは長い野球人生において小さなことです。
だってまだ小学生ですから。。。
これからもっともっと練習して中学校や高校で花を咲かせてくれたら私は嬉しい。
コロナ濃厚接触者とか体調不良で当日になって選手がギリギリになってしまったけど、みんなでカバーし合って勝利したことが本当に嬉しかった。
保護者席も一体となって子供たちを応援してくれましたし、何とか期待に応えないといけないと私はずっとベンチで考えていました。
私は試合終了後、保護者席に礼をさせる‘儀式’をあまり行わない方ですが、今日はキャプテンに
「保護者席に挨拶に行こう!感謝を伝えよう!」
と言って、横着な私も珍しく挨拶に行きました。
2試合、子供たちのために必死に応援をしていただいた親御様、そして、こんな大したことのないチームに大事なお子様を預けていただいていることへの感謝を伝えたかったんです。
今日の2試合目、0-2から終盤での大逆転劇!
その陰には大好きな野球をしたくてもできない!
ベンチの中、コーチャーボックスの中から応援することしかできないS君の陰の力が大きかったんではないでしょうか?
決して腐ることなく、ファールボールも一生懸命に取りに行く。
素晴らしいと思います。
S君のご両親様と以前お話した時に
「息子が前のチームで野球が嫌いになったんですが、チータに来てすごく野球が楽しいみたいです。週末を楽しみにしていますし、私たちも毎週野球をしている息子を見るのが楽しみです。」
とおっしゃっておりました。
実はこの大会の前にご両親様から
「息子はケガをしてしまって使えないだろうから練習組に行きましょうか?監督の指示通りに動きます!」
と連絡があったんですよね。
でも、私は迷わず
「S君はベンチに入れます。試合組に帯同させます。彼の普段の練習態度や野球に取り組む姿を最大限評価しています。彼がいるのといないのでは全然違う。」
みたいなことをお伝えしていたんですよね。
ただ、今日はS君だけではなく、本当に10名の選手全員が全員をカバーしながらよくやってくれました。
2位グループで優勝はしましたが、福岡チータの目標はもっと大きいのでこれで満足はしてないです。
でも、今日の2連勝はなぜか嬉しかったです。
最後、大会本部から記念品などをいただきました。
10名で記念撮影をしていると保護者様がぞろぞろと集まって来てスマホで撮影されていました。
10名みんなが輝いていました。
みんな良い表情をしていました。
選手の皆さんありがとうございました。
そして、保護者の皆さま温かいご声援を本当にありがとうございました。
この大会にお呼びいただきました鶴野監督様をはじめ、多くの関係者様、本当にありがとうございました。
そして本日対戦させていただきました愛宕少年野球部様、福岡レンジャーズ様ありがとうございました。
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