⇒忘年会
⇒新主将の2人
「今の態度じゃつまらん!」
「言い訳ばっかりするなら退部して良い。ここは真剣に野球が上手くなりたい選手が入部する場所だ。」
「もっとしっかりしろ!」
「お前は良いものを持ってるんだから・・・今のまま福岡チータでしっかり練習したらええ選手になるけ~頑張れ!くじけるな!社会に出ても負け組になったらつまらんぞ」
(もっと広島弁全開でしたけど)
昔のブログで確か書きましたけど、T君は入部した時は「この子はどうなるんだろう」って正直思いました。
上記の言葉を彼にかけて、怒り飛ばしたこともありました。
最初は技術的にも全く、スタメンで試合に出れるような子ではなかったのでベンチを温めることが多く、ベンチ内でも試合に集中していませんでした。
代打で出してあげようと指名した時も、ヘルメットを探したり、バットを探したりで代打に代打を出したこともありました。
そんな彼を私はいつも怒り飛ばしていました。
ミスをしては泣いて、エラーをして泣いて、走塁ミスをして泣いて、サインミスをして泣いて・・・
でも、いつも最後に「お前は良いものを持ってるんだから」と言ったことは昨日のことのように覚えております。
今回、新主将にT君を私は指名しました。
半年くらい前だったと思いますが、内野や外野で試合に出ていた彼をキャッチャーにコンバートしました。
最初は自信がなかったからか、嫌そうな顔をしていました。
ただ、今ではキャッチャーが楽しくて仕方ないようです。
先日の忘年会で監督からの突如の新主将発表に会場にいる保護者の皆さま、選手のみんなから拍手が沸きました。
みんなが認める人間、主将にふさわしい人間になったということです。
彼を主将にして誰も文句を言わない‘満場一致’の主将決定だったのではないでしょうか。
彼をマイクのあるステージに呼んで
「よし、一言挨拶せえ!」
っていきなり振ったんですよね。
彼はしっかりした言葉でみんなに挨拶をしていました。
横で私はずっと見ていましたけど、なんか涙が出そうでした。
1年前のT君の姿が頭をよぎったというか、この1年で本当に大きく成長したな~って感じました。
今、彼は4番でキャッチャーをしています。
昨日は練習収めだったんですけどね。
お母様が仕事が終わって今津球場まで連れてきてくれました。
「チータで練習したり試合をするのが楽しいみたいです」
「チータに入部して良かったです」
いつか保護者様がおっしゃっておりました。
本当に嬉しいです。
彼は今、膝を怪我しておりまして無理はできないのですが、ずっと見ておくだけは可哀想かと思って、監督は朝、彼のために小さな椅子を球場に持って行っていました。
「これに座ってピッチャーの球だけ受けろ。無理はするなよ。」
嬉しそうな顔でキャッチャー防具をつけていました。
人一倍大きな声を出すT君を私は主審の目線から見ていたんですけどね。
やっぱり1年前を思い出すと成長を感じました。
忘年会の時に希望ポジションを聞かれ
「キャッチャーが良いです」
と力強く語ってくれました。
来年も彼がいるので安心しています。
チームの軸として福岡チータ小学部を優勝に導いてください。
T君、H君、キャプテン就任おめでとう!
監督は熱しやすく冷めやすいから向いてないと思ったらすぐに主将を交代させるぞ!
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